北の国から 雑談




今日はちょっと雑談というか、独り言



皆さんはフジテレビで過去に放映された

北の国から


を、ご存じだろうか



20年近く前に北海道富良野を舞台として



作られたドラマ



国民的なドラマとなったのでご存じの方も多いのでは




脚本は倉本聰


北海道の舞台でのびのびと出演者達がロケを行った



主な出演者は



田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 いしだあゆみ 



竹下景子 地井武男 岩城滉一 etc




皆、演技力のある人たちばかり







久しぶりに見てで何を思ったか



このブログのプロフィールにもあるとおり



私は中学2年の2学期まで秋田の角館で育った




父は専業農家だが、1町5反の農地しかなく


出稼ぎで家を空けることを心配し



(私の祖父母は私が生まれる前に他界していた)


物心付いたときから米と牛乳を搾る、作乳牛を飼っていた




当時はあのドラマの平均的な農家よりももっと我が家は


当然貧しく(今も貧しいのだが)お小遣いなど貰える訳もなく




おやつと言ったら、季節毎に実る山野の恵みがほとんどだった



春には野いちごや、びっくりグミ(正式名称は今も分からない)


味噌を新聞紙に包んでウルイを食べ



夏が近づくと、桑の実やスグリの実(これも正式名は分からない)



夏には近くの川でカジカを捕り、スモモの木に登り食べ




秋には栗を拾い、渋皮をカラスガイの殻で削いで食べ


アケビの在処に行き、収穫




堅い在来種の梨(今思えば全然甘くない)を取り




柿の実が熟すのを待って、カラスと戦いながら食した


そして家の庭にはナツメの実がたわわに実って


弟と協力して収穫



そして圧巻はトウモロコシ


牛の冬用の餌となるデントコーン(トウモロコシの種類で飼料用)を



お盆頃に収穫し裁断してコンクリートのサイロに保存するのだが



私は大人になるまで牛の餌用のトウモロコシを食用のトウモロコシだと


ずっと思って食べていた



だから子供の頃は一度もトウモロコシを美味しいと思ったことはなかった



(牛の餌なのだから美味しいはずはないのだが、知らなかった)




まだまだ数え上げればきりがないが



私の少年時代は毎日がこんなものだった


まさに野生児のようだった



でも当時の自分の周りの生活は皆似たり寄ったりで


それが普通だと思っていたのだ


今思えば、貧しいながらも集落では笑いが絶えなかった




そんな子供の頃の体験が私の原体験な訳で




北の国からを見ると、どうしても当時を思い出す





何度見ても思い出す



今の若い人たちには想像も出来ないだろうし



こんな話をしたら笑われるのがオチだと思っているので




なかなか話すことはないのだが



北の国から



これを見返す度に




当時が懐かしく




何度見ても胸が熱くなる・・・





田舎の親父の独り言

by hanasaka0 | 2010-02-01 11:25